きいろ日和

おかえりってキミが笑うから

すばるくんのおかげで慶應の推薦を取った話①


何か〝すばるくん〟って呼ぶのも申し訳ないくらい、本当にすばるくんのおかげで私のこの1年間が変わった。今回はこの出来事を皆さんに共有したいと思って綴ってます。自分が考えてることそのままの文体で書くので、読みにくかったらごめんなさい、、


・新高3の4月上旬

成績は校内でも中の中、どの教科を取っても全部平均くらいだったけど、特に英語が酷かったと思う。期末試験とかだと「留年しなければいいなー」レベル。中学時代にサボりまくった結果がこうなったから、このブログを読んでる方の中に中学生がいたら声を大にして「英語はやっとけ!」と言いたい。いや本当に。

だけどこんな私でもコースは私立文系。しかも慶應が第一志望。この時の自分破天荒すぎてウケる。

まぁこんな成績でもちろん慶應なんて先生が許すはず無かったよね、学校に行っては毎日呼び出され「まだ慶應目指してるの?」ばーっかり。ヤバいことくらい私が1番よく知ってるし!!

だから4月とか本当に学校行きたくなかったんだよね、クラスも変わってまだ慣れてないしさ、勉強も楽しくないのに何で行くの?みたいな。


だけど、



ある日、いつものように「学校行きたくないなー」って思いながら学校までの階段を登ってたら、後ろから声を掛けられたの。

「おはよう」って。

別にここまではよくある話じゃん?私も反射的に挨拶を返そうと思って後ろ振り返ったのね、そしたら、



めっっっっっっちゃくちゃ顔が すばるくんに似てる人で。




初めて一目惚れした。



何かよくよく顔を見てみたら、あれっ?この人私の英語科の先生じゃん。

普段から机に突っ伏してたから、この日初めてちゃんと顔を見た。意外と美形なんだ、って。

パッチリした目、凛々しい眉、高い鼻、薄い唇、笑った時の整った白い歯、、、いやこれすばるくんのことじゃなくて、私の英語科の先生の話ね!?!?!?!?トドメに髪型はマジですざるくんそのもの。奇跡の人のPVの時くらいのやつ。身長も同じくらいで、マジですばるくん。


「ちょっと(笑)朝からシカトってテンション下がるわー(笑)」

(脳内変換)

すばるくんボイス「ちょっ、(笑)朝からシカトって何やねん(笑)」


無理…朝からすばるくん(≒先生)にこんなこと言われるとか無理……、

完全に先生のことをすばるくんだと思い込んでる私は何を思ったか、緊張して、結局挨拶を返さないまま門まで行っちゃった。あーあ、緊張するといつも逃げちゃうんだよなぁ。


【ここから英語教師のセリフは全て私の脳内変換後、つまりすばるくんボイスで書かせて頂きます。実際の先生は標準語で話してます】


その日の英語の授業は、何でだろう?、初めてちゃんと受けた。というか前を向いてただけなんだけどね。

朝挨拶してくれたすばる先生(以降こう呼ぶ)が宿題だった所の長文を解説してるの、あれ、こんな宿題出てたっけ?

黒板の上の方の汚れを消そうとして背伸びしてるの、超可愛い。

へぇ、すばる先生ってペンはフリクション派なんだ、

あっ、今何か目が合った気がする。



「〇〇、ここの文章を品詞分解できるか?」


……ヒンシブンカイ???てか今私が答える感じなの???


いつもならまともに授業を受けてないから当たることとか無かったのに、今日は前を向いてただけで当たった。


『分かんないです』


「せやろな」


わぁ、初めて会話した。


その後先生は「ここは非人称主語やから〜」とか言って黒板にチョークを走らせる。

全くすばる先生の言ってる意味も分かんないし、『分かったら面白いんだろうなぁ』って思いながら50分間過ごしてた。


次の時間は私は選択してる授業が無かったから、いつものように下駄箱前のベンチに座ってボーッとしてた。周りの友達は勉強してたけど。


近くに誰かがいる音がする。



『〇〇は自習室行かへんの?』



……っ、はぁーーーー!?突然すぎて心臓バクバクしてるんだけどーーーー!?何でここにすばる先生がいるのーーーー!?!?!?


「何か答えろや(笑)また朝みたいにシカトするんか?」



身長150の私に目線を合わせるように少しすばる先生は屈んで、そうやって言った。


もう私何答えればいいか分かんなくて、


『今日の授業で私が答えられなかった文章、もう1回教えてほしいです』


って、思ってもないことを言ってみた。

別にあの文章じゃなくても良かった。だけどどうしてもすばるくんの先生と話したくて、無理やり共通の話題を出してみた。


「あー、あれか。ええけど、あの、何で〇〇は今日は前向いてたん?」



〝あなたがすばるくんに見えるから〟なんて答えられる訳無いでしょ。


『いやぁ、何か今日は眠くなかったっていうか(笑)別にいいじゃないですか!』


すばる先生がクスクス笑ってるのを見て、何だかちょっと嬉しくなった。


「まぁ聞かへんよりはええけど(笑)」


で、文章ってどこやっけ?と私のキレイな教科書をパラパラとめくる。あぁ恥ずかしい。昔の私バカ!もっとちゃんと色々書き込んだりすれば良かった…。


そこから色々とすばる先生は私の教科書に書き込んで「ここはSで、こっちはVやから〜」とか説明してくれる。

『SとかVって何ですか?』「いや、お前マジか」『先生が決めたマークですか?』「ちゃうわ(笑)えぇ…、そこから説明せなアカンかな(笑)」『教えて欲しいです!』



高3のこの時期にする会話じゃないでしょ…。絶対先生に〝面倒なヤツ〟って思われてるだろうなぁ。一か八かで先生が何て言うか、ドキドキしながら答えを待った。


すばる先生は困り顔で(ここ超すばるくんに似てた)「んー…、じゃあここで待っといて」と言った後に職員室に向かった。



数分後すばる先生が戻って来た。

え、何かめちゃくちゃ参考書とか問題集とか持ってるんですけど。


「〇〇もボケーっとせんと手伝ってくれへんかー!!」


私達は2人がかりでダンボールパンパンに詰まった英語関連の本をベンチまで運んだ。


重かったなぁなんて話しながらこれは何か聞くと、「〇〇の成績が伸びるように、」って。

すばる先生曰く、この本達は進路指導室から持ってきたらしく、この中から私でも理解出来そうな参考書や問題集を今、私自身が1つずつ選んでほしいと言われた。

「選んだ参考書と問題集を、受験まで使い込むねん。」だって。


その後2人で「これは分かるやろ」『なんでこの文だけ動詞にsが付いてるの?』「………三単元のsや」とわちゃわちゃ言いながら、私は自分でも解けそうな問題集と参考書を選んだ。


「自分で選んだからには最後までちゃんとやり通さなアカンで?分からんとこあったらすぐに俺に質問しぃや、、約束できるか???」




ヤバい。私単純だから燃えてきちゃった。すばる先生との約束。絶対守らなきゃ。




こうして私は〝すばる先生と話のネタを作るため〟に、英語に本気で取り組み始めた。


(続く)